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Exhibition Vol420 [Man's Land]

8月17日金曜日、晴れ。

療養中の父を見舞いに荻窪へ行く。
先週今週は本当に忙しく、父の顔を見るのは久しぶりだった。
最近、老人介護や医療保障制度の事がとても気になる、本物の福祉は存在するのか、この国の形が問われる次期に来ているように思う。
↓マイケル・ムーアの新作「Sicko」
http://sicko.gyao.jp/

幻想

Nikon D80 Sigma 12-24


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Exhibition Vol239 [Man's Land]

Landscape Vol188
「記憶の大地」 Vol 7
諫早1997から。
「日本形体景」


Hasselblad 500CM 80mm RVP
不思議な光景が目の前に広る、ひび割れた大地に無数の小さな木が生えていた。露出した潟底の貝や蟹を山から降りて来た鳥達が食べ、山で食べた木の実の種が糞の中に混じっていたのだろう、排水完了後、数ヶ月が過ぎ、泥の表層の塩分濃度が下がったので発芽したようだ、数日後この形のまま枯れてしまった。


ムツゴロウとアゲマキの碑が、何も無い畑の真ん中に立っていた。干拓工事開始と共に、この地の漁業組合が解散、その記念碑だそうだ。
Ricoh GR1 Fuji PRO400

八郎潟で撮った一枚の写真から、諫早までたどり着きました。それまで仕事と割り切って、写真を商売として考えてきましたが、この旅で出合った多く事や人が、自分の写真に対する考え方を大きく変えたようです。完


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Exhibition Vol238 [Man's Land]

Landscape Vol 187
「記憶の大地」  Vol 6
諫早1997から。
「大地を創る」
昨日の記事で、干拓を「埋めたて」と記してしまいましたが、訂正します。干拓とは大量の土砂で埋めたてるのではなく、少ない土砂で堤防を作り、堤防内の水を排水し、潟底に残った肥沃な土地をそのまま生かして、農地とする事です。

諫早平野は、十七世紀、元禄時代前から、四世紀以上の時間をかけて、先人達が創りあげた大地だ。昭和の干拓地は、約50年で造り上げられた。

安政六年線。

右が干拓地、左が排水を終わった干潟。現在、工事はほぼ終了し、この風景はなくなっている。

諫早平野における年代別干拓前線。

寛永二年線。

干拓の歴史は、へ泥、塩害との戦いの歴史でもある。満潮と大水が重なれば、堤防から海水や泥がなだれ込む、泥をかき出し、真水を流し、畑を元にもどす。

水路が畑より高く作ってある、畑が海より低い位置に有るためだ。

蓮根畑。

干潟はとても肥沃な泥が沈殿し層をなしている。

昭和20年、国は失業対策と食料増産のため、干拓事業をスタートさせた。

ここは、最初の入植者達が作った村だ。

雲仙を望む。

現在、問題になっている、潮受け堤防は、諫早の農家の悲願だった。塩害との長い戦いから、やっと開放されるからだ。しかし干潟は、山からの肥沃な栄養素と町から出る汚水を浄化し、微生物達の食物連鎖で水を浄化する役割も有った。諫早湾の漁業は、現在壊滅的打撃を受けている。先人達が長い時間をかけて、自然と折り合いを付けながら築いて来た環境が、一瞬で消えてしまた。本当の豊かさとは何か、今、私たちは考える時ではないだろうか。
Linhof Technorama 612 PC Super Angulon 65mm Hasselblad 500CM, 80mm,120mm,RVP Sinar ND Gradation Filter


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Exhibition Vol237 [Man's Land]

Landscape Vol 186
「記憶の大地」   Vol 5
諫早1997から。

干拓、基本は土地が乏しい場所で土地を増やす方法、海岸や湖、沼に堤防を作り、内部の水を排水し土地を作る事を意味する。秋田、八郎潟で仕事をした時に初めて諫早を知った。撮影が出来ない悪天候の日、諫早図書館で資料を調べる。戦後の食糧難を解決するため不知火海全体を干拓する事業計画が有ったようだ。この時、世界銀行から融資を受ける事を基本として、日本全体で干拓地が選定された。スタートは同じ、八郎潟の教訓がなにも生かされないまま、40年後に事業をスタートさせた。


Linhof Technorama 612 PC Super Angulon 65mm RVP Sinar ND Gradation Filter
PS-昨日、干拓の意味を埋め立てと記してしまいましたが。海岸や湖、沼に堤防を作り、内部の水を排水するに、訂正しました。


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Exhibition Vol236 [Man's Land]

Landscape Vol 186
「記憶の大地」 Vol 4
「静寂」
1997年、排水完了直後の諫早湾。風の音しか聞こえない。生き物の気配も感じない。

Linhof Technorama 612 PC Super Angulon 65mm Hasselblad SWC, RVP Sinar ND Gradation Filter


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Exhibition Vol235 [Man's Land]

Landscape Vol185
「記憶の大地」 VOL 3


始めてこの大地を見た時、まるで海を撮影しているような不思議な感覚を覚えた。


干拓地は水抜きをした水面下の土地だ、男鹿半島から抜ける風は、海面を走りそのまま通り抜けて行く。干拓から半世紀、この厳しい自然の中で、ゼロから人間が造りあげた風景。考えれば何故一年半もここへ通ったのだろう。仕事で撮影した一枚の写真が、きっかけだった。


新聞、雑誌広告に使われたショット。この撮影のため、秋田にロケハンへ向かった。1997年4月、秋田大潟村。宿の食堂のテレビで諫早湾潮受堤防工事(悪名高いギロチン)の中継映像を見た。鳥肌がたった。考えると、今、何故干拓なのか、干拓の原風景を求めて、長崎へ飛んだ。
Linhof Technorama 612 PC Super Angulon 65mm Hasselblad SWC, 500CM180mm RVP Sinar ND Gradation Filter
PS 皆様へ。コメントの返信遅くなり申し訳ありません。週末、頑張って返信します。


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Exhibition Vol234 [Man's Land]

Landscape Vol184
Man's Land 1998
「記憶の大地」 Vol 2
「闇米」を知ってますか?この言い方は好きでは無いのですが、本当の意味で新米を私たちが食べれるようになったのは、つい最近かもしれません。そのスタートが、この大地です。戦後の食糧難を早く緩和するため、国際銀行から資金を調達、大事業が昭和27年に始まりました。日本人の主食を確保するために。しかし、やっと安定した生産が始まると、政府の減反政策が始まります。

国が主導した大農場、入植者達は減反に反対しましたが、結局、受け入れるしか有りませんでした。その後、闇米を生産する物が現れ、この大地は二分されました。

ここから米を外部に持ち出せないように、当時、警察の検問がいたる所で実施されたそうです。

水田に水が入れられる。

田植えが始まる。

男鹿半島の付け根、寒風山頂上から八郎潟の中心を望む。田植えも終わり、人々は今年の豊作を願う。
Linhof Technorama 612 PC Super Angulon 65mm Sinar f Nikkor 500mm RVP Sinar ND Gradation


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Exhibition Vol233 [Man's Land]

Landscape Vol183
Man's Land 1998
「記憶の大地」 Vol 1
1997年、築地の代理店から撮影の依頼が来た。食管法が大きく変わり、米の自由化にともなった、米のイメージ撮影との事。昨日、掲載した田園風景はその一部だ。あたりまえのように食べてる米に、色々な物語が有るとは思わなかった。

秋田県八郎潟、大潟村。ここは、男鹿半島の付け根。日本最大の干拓地だ。日本海と隔て、東西12キロ、面積22,024haの来水域の湖を干拓した。琵琶湖が69,400ha、ここは日本第二の湖だった。

現在の八郎湖は昔の1/5、干拓地(東京山手線がスッポリと入る)の周囲を調整池として、存在している。風の強いこの地は雪が積もらない。凍った水面に雪の残像が残る。

堤防の内側、海抜がマイナスの土地だ。常に潮の満ち引きを調整し、海水が入り込まないようにする。干拓地での米の生産は塩害との戦いだったようだ。

干拓地の路は何処も信じられない直線。

厳冬期、全ての水面が凍る。右側が干拓地、左側が昔からの農地。ここは秋田、入植者は他県から移住した人々、難しい問題だ。

減反政策後できた、酪農プラント。国の政策にほんろうされた風景だ。

この地は、人間の考えた大地。

干拓当時、液状化現象で、トラクターが、何台も地の中へ消えたそうだ。塩害もひどく、まともな米が出来るまで、たいへんな苦労が有ったそうだ。

雪解けの日差し。凍った大地が目を覚ます。
Linhof Technorama 612 PC Super Angulon 65mm RVP Sinar ND Gradation Filter


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Exhibition Vol232 [Man's Land]

Landscape Vol182
Man's Land
「新米」
秋田の大潟村から連絡が来た、新米の報告だ。

ここは日本一の干拓地。戦後、食料事情を考えて、作られた、大農場だ。

この場所を2年に渡り取材した。日本人と米、現在の食料事情が見えてくる。多くの人々の努力で、この国の食料が守られて来た事を、この大地が証明している。

Hasselblad SWC, 500CM80mm,RVP,

Day by dayから。
9月23日、晴れ。
「OB会」


5時30分、銀座らん月、集合。隣りはアップルストアー。

ゼミのOB会、今日で30回目、30年続いている。師匠が亡くなられて14年、同じに集まる。

なぜ、この場所かと言うと、向かって左側に、銀座松島眼鏡店が有る。ここには銀座ニコンサロンが有った。私が写真を志した時の聖地、師匠はここの会長だった。

食後まずは、記念写真。新兵器が登場。デジタルで撮って、フォトラマ出力。アッパレ!幹事。

次は伝統のビンゴゲーム。

私は動物パスタ。隣りは幹事!来年よろしくお願いします。本日最高の賞品はSX-70ようだ。

終了後二次会、最初に同期の友人がつぶれた。情けない。

午前0時、一人で銀座の町を歩く。そうだよな、らん月の隣りにアップルストアー・・・・。


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