Exhibition Vol421

職人の魂

先週、文字の美しさを大切にし、読み手の気持ちに優しい文字を作り、優しい質感の紙を選び、本を作り続けた、私が最も尊敬する職人がこの世から消えた。

パーキンソン病と診断され二十年。去年、動かない手のリハビリで書いた習字「開花」。
職人として花が咲いたかは、お客さんが判断する事。金や名誉はいらない、良い仕事してもらい「ありがとう」の一言が勲章だよ。ま、それでは今の世の中は生きて行けないけどね、やっぱり、女房のおかげだよ、感謝だね。

彼の物作りの思い、職人として生きる道を私も選びたい。