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Exhibition Vol452 [Day by day]

Paris
2月19日帰国


今回は天候に恵まれすぎた感がある。贅沢な願いだが、空の表情が一本調子なってしまい、都市風景を追いかけるのは断念、撮影対象が絞りきれないまま帰国の朝を迎えてしまった。相変わらず、3年ぶりのパリは手強く、考えれば、そこに暮らす人々の生活や文化を知り、撮影する事がベストなのだが、始めて此処へ来た時からの壁が乗り越えられないままでいる。

次回はもっと、人々と接し、これ以上逃げずに、もう一つ踏み込んだ撮影が出来るよう勉強する事を誓った。短い旅だったが、とても収穫の多い旅になった。

目が覚めると、ハバロフスク上空、何時もながらこの風景には感動する。此処に一人降ろされたら、半日と生きる事は出来ないだろう。

2月20日師匠の十七回忌法要


歳を重ねるごとに、師匠の教えの確かさ深さを痛感する。先生、今の自分はどうですか?

ブルックスブラザーズ、お揃いのネクタイ。先生がタイムライフ社の契約写真家として朝鮮戦争に従軍され、ニューヨーク本社にもどられた時、戦闘服のままの先生の姿を見た編集長が、ここはニューヨークだ隣(五番街のブルックス)でスーツを買ってこいと言われたそうだ。その意味を先生に当時伺った時は、その深い意味を理解出来なかった。

今回の旅の最終日、ホテルのロビーでトランクを大きく広げ、ブーツを脱いで、靴下をはきかえだした、数人の若い日本人女性を見た、その後ロビーでサンドイッチを食べ始めた。いろいろな事情があるにしろ、もう少しやり方があるのではと思った。今回の旅には、先生の教えにしたがい、黒のスーツを持参した、カメラマンとしてその場の空気を読む事、相手の文化に礼をつくす事、その国のTPOを守ってこそ、はじめて撮影出来る場所もある。私も若い頃はカメラマンだからジーパンで良いじゃない!格好じゃなく心を伝えればなどと考えていたが、伝える以前に入る事が出来ない場所がある。このネクタイを結ぶ度に、先生の教えに感謝する。昨日から、私のクラスの学生達が、台湾へ撮影旅行へ向かった。クラスに台湾からの留学生がいるのだから、こんなチャンスはないぞ!と煽ったら、行く事になったようだ。私も是非、参加したかったのだが、帰国後のスケジュールが合わず断念。彼らを信じていない訳では無いが、少し心配になり、空港からメールを入れた。相手の国に礼つくして接する事、そして、日本人の若者として恥ずかしくない行動をとる事・・・どこかで聞いた言葉だ。

2月21日


旅の疲れと時差ボケでふらふらの私を尻目に、妻は元気に仕事へ出かけた。モニターに向かい、撮影データの整理をはじめたが、風邪でダウン。

パリから来た、フェルナンデスとネオ。プロバンス、パリの情報、彼らと共に少しずつアップして行きます、宜しく。


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mine

最近読んだアラーキーの本に、
「銀座には銀座、渋谷には渋谷、地元では地元でのファッションで・・・」
というような一節がありました。
とはいえ、その地に溶け込むのって難しいですよね。
by mine (2008-02-22 16:27) 

きりきりととと

お疲れ様でした。
すげぇー楽しみですね、写真見るの。
待ちきれないw

外国にいるときは、異邦人の甘えと我が儘で通してます。
だけど同じモノを食って同じ言葉をしゃべれば信用される、
という経験がありますねー。

らくしょーらくしょー。

二枚目の写真に強い意志を感じました。
by きりきりととと (2008-02-22 22:32) 

海外のオペラハウスで、ジーンズ姿の観光客をみると悲しくなります。。。
by (2008-02-23 01:20) 

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