Exhibition Vol417：小野寺榮一山科生活：SSブログ

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-Cornbread-

1984年12月ハーレム。

当時、ニューヨークタイムスのコラムにも紹介された評判のBBQリブを食べに行く。当時ハーレムはとても危険な場所と言うイメージが有り、今のような観光ツアーなど存在しなかったように認識する。住所をたよりに店を探すのだが、緊張感が先に立ち、廻りを見る余裕は無く、もちろんカメラを出す勇気も無かった。歌声が聞こえた、立ち止まると教会の前、白い衣装を着た子ども達が中へ入って行く、これがゴスペルなのか。中へ入って良いかと聞くと、心良く入れてくれた、それまでの緊張感が解け、歌声が心に響いてきた。

メインを決め何種類かの付け合わせを選ぶ、どの店もワンプレートが基本のようだった。そして必ず出て来るのが、コーンブレッド、ソウルフードの原点かも知れない。（右上）

コーンブッドを焼く。

教科書はケイジャン料理の神様、ポール・プルドーム。23年前、タバスコの仕事で、お世話になった。

Chef Paul Prudhomme's Louisiana Kitchen

作者: Paul Prudhomme
出版社/メーカー: William Morrow & Co
発売日: 1984/04
メディア: ハードカバー

↓ケイジャン料理
http://www.matsuo-co.jp/matsuo-chefpaul.htm

レシピの通りなのだが、何度焼いてもこげてしまう。

火の通り方の問題なのか？焼き型を変えたのだが、今度は芯まで真っ黒、巨大なカヌレになってしまった。

350°・・・華氏表示だった、やけに高温で焼くのだなと思っていたが、摂氏170°、そりゃそうだ。

やった！完成。完璧な焼き上がりと自画自讃。

一晩、野菜でマリネし、煮込んだ後、冷蔵庫で冷やし、表面の脂をすべて取り除いた、牛スネ、バラ肉のシチュー。味は岩塩だけ、コーンブレッドために作った。

付け合わせは、キドニービーンズとズッキーニ、タマネギ、人参、ベーコンの温サラダ。構想から、完成まで、3日間。久しぶりに料理を楽しんだ。写真も料理も作る前に思い描く心、大事ですね。

ニューオリンズへ行った時、ミューチュアル・ミュージック・ファウンデーション?で同じようなものを食べさせてもらいました。
「ソウルフッド」と呼ばれていたそれは奇妙な味でした。

そして向こうで食べたメロンの味だけは忘れません。
期待に反してウリ・やさいという味でしたw
by きりきりととと (2007-06-17 12:09)