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Exhibition Vol501 [Paris]

Paris

「人工楽園」



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パリ市立公園の温室、隣が自然史博物館だ。残念ながら現在は修復中のようで、温室内は公開されていない。ジャン=カミーユ・フォルミジェの設計、世紀末に花開いたアールヌーボー建築だ。石の都に鉄とガラスの建物が出現し、この都市の風景が変わった。パリ万博で建築されたエッフェル塔は鉄のスキャンダルと言われ、その存在が醜悪であると言われたが、その技術がガラスと結合して駅、市場、図書館、百貨店、パサージュに応用され、都市空間に解合った。(2008年撮影)

Nikon D3 24-70

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オートゥイユ温室公園。地下鉄ポルト・オートゥイユからブローニュの森方向へ小さな公園を通り抜けると宝石箱のように美しい温室ドームが見えて来る、やはりフォルミジェの設計だそうだ。温室好きの私にとってこれが基本、しばらく立ち尽くし、目に焼き付ける。隣りは全仏オープンテニスで有名なローランギャロスだ。

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塗装された鉄のフレームが少し色あせて良い味が出ている、美しい曲線の屋根にも心が踊る。

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鱗状のスリガラスを屋根を葺くように重ね合わせている。立てに走ったフレームが基本なのだろうが当時の技術の確かさを感じる。

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メインドームの中心にはパームツリー、温室の基本だ。この空間に身を置いた瞬間、心地良い空気感に包まれる。

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大きく立てに長いガラスはとても貴重に感じる、割れも確認するが、現状を維持するために多くの努力を惜しんでいないのだと考える。

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ガラスの形状から、美しいメトロの駅舎を思い出す。

Nikon D3x 24-70
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バルベス-ロッシュアール駅(1999年撮影)
同じガラスの形状、質感だ。光を受けた表目の輝き方、パリには同じような構造物が多いので、何処かで作っているのだろう。維持し景観を変えない為の努力を感じる。
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入場は無料、そして特別な祝祭日以外無休。

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1989年にルーブルに出現したガラスのピラミッド、当時は賛否両論あったようだが、現在は世界から観光客を集めている。

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2007年にシャンゼリゼ通りに出現したシトロエンのショールームC42。景観保護に厳しい規制が掛かるパリなのだが、この光景を目の当たりにすると、パリと言う都市の懐の広さを改めて感じた。しかし、パリ市の計画では2012年頃から、200mを越える高層ビルが相次いで完成するらしい。




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コメント 1

ばくはつごろう

パリの顔についたキズってきいたことがあります、ガラスのピラミッド。

俺が乗っても割れなかったから◎ですが。
by ばくはつごろう (2009-05-18 17:59) 

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